国破れて 山河あり

当時の平泉はマルコポーロが黄金の国ジパングと評していたことで知られる。これは藤原氏三代の栄華を表している。三代とは藤原清衡、基衡、秀衡である。

秀衡の長男忠衡は源義経と弁慶をかこまっていた。秀衡の次男泰衡はこんな兄忠衡では平泉は源義経の兄、源頼朝に滅亡されてしまうと考えていた。

そして泰衡は決断し、鎌倉の源頼朝と手を組み、兄の忠衡を殺してしまう。その後、頼朝は弟の義経を殺し、そして藤原泰衡を許せんとし、平泉を攻め滅ぼした。

そんな地を芭蕉は旅し、夏草だけが残っている平泉に立ち、詠んだ句がこの「国破れて 山河あり」。

夏草とは花が咲かない草。芭蕉は「人の行いや思いは時と共に消えてしまう。だが自然はそれに関係なく営みを繰り返し残り続けていくのだ」としみじみ思い、この句を詠んだと言われている。

それでも私は、まず思うことから始めようと思う!

写真はママとパパの日めくりカレンダー。さあ、そろそろ今日のカレンダーをめくる時間だ。