正道を貫く

「正道」とは、自分にとって正しいということでなく、天に恥じることのない、人間として正しい道という意味だ。謀略、策略を用いたのでは、一時はうまくいくかもしれないが、決して長続きはしない。「人間として何が正しいのか」というきわめてシンプルなポイントに判断基準をおき、それに従って正しいことを正しいままに貫いていく、つまり、嘘をつくな、正直であれ、欲張るな、人に迷惑をかけるな、人には親切にせよ。そういう子供のころ親や先生から教わった人間として守るべき当然のルール、人生を生きるうえで先験的に知っているような、「当たり前」の規範に従うことだ。そのように正しい道を踏み、誠を尽くしていくことが、長い目で見れば必ずよい結果につながる。

写真は2004年8月当時小学1年生だった修大と私との親子二人で戦った最後のロードレース。確か修大が中学2年生の2011年9月だった。その後、高校を卒業する2016年春まで家内と二人で本格的にモトクロスレースを戦い、本田技研工業株式会社へ入社し、自身で道を切り開き現在に至った。サーキットへ向かう毎週末土曜日の早朝に高速道路を走らせならが、修大と「正道」「迂直の計(急がば回れ➕ピンチをチャンスに変える)」についてよく話していたことを覚えている。