サーキットの鼓動

「限界との闘い」

私はホームストレートに帰ってきた三男修大には、サインボードを使わない。

サインは2人で決めた私の指サインと、三男修大の瞳だから。

表情は繕う事が可能だが、瞳は決してウソをつかない。

私はホームストレートを駆け抜ける一瞬の三男の瞳を決して、見逃さない。

ホームストレートの先には第一コーナーが待ち構えている。

最終コーナーのクリッピングポイントからホームストレートを全開で駆け抜け、第一コーナー手前にいる私の前にやってくる。 「今日の課題はpapaのいる所まで全開に」とブリーフィング。

私は三男修大の瞳を逃さず、実は立っている場所を1歩、半歩、そして靴1つ分と第一コーナーに近づけて行く。 それは限界に挑戦するために次の周回も、また次の周回も。

その時、感じはじめる「サーキットの鼓動」を。

修大は、恐らく感じているであろう。少しずつ私が立っている場所を深くして行くことを。

だからこそピットで何も語ろうとせず、 ただマシンを見つめながら、 「チェッカードフラッグを受けるために、自分のすべてをかける」と決心し何度もコースインを繰り返す。

そんな「限界との闘い」を毎週末するために毎日「誰にも負けない努力」で挑んでいる。

誰にでも夢はある。しかし問題なのは夢の実現に向けての「情熱と努力の量」である。

ただ「ああなれたらいいなぁ」程度では夢は実現しない。

「限界との闘い」それは、抱いた夢に挑戦する日々の「情熱と努力」の積み重ねである。

写真は朝6時にピット設営走行準備後、夕方5時のチェッカードフラッグ後に夕陽を頼りにマシンメンテナンスを毎回行う当時小学3年生の修大。

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