決勝レースの朝に

バイクの魅力

四輪は自分で立っていられる。
しかし二輪は人間が命を吹き込んでやらないと立っていることすらできない。


四輪はX軸とY軸の二次元の空間の乗り物。つまりアクセルとブレーキを使った縦の動きとステアリングを使った右と左への横の動きだから立っていられる。

二輪はそれに斜めの動き、つまりZ軸が加わる。
その瞬間、時空間を越え三次元の空間に入り込む。

このX軸Y軸Z軸の3つの動きができるのは人類では飛行機と二輪のバイクだけ。
だから飛行機が無事に着陸した時、バイクを降りてヘルメットをはずした時、人々は微笑むんです。

そこにバイクの魅力がある。

写真は2010年2月14日。鈴鹿サーキット国際レーシングコースのフルコースデビューの朝。小学1年生から6年間このサーキットで走ることを目標に毎週末どんなことがあろうとただサーキットを走ってきた。これまでに出会った全ての人々の思いを背負って、初走行までの時間をただ一人ピットで待っている当時小学6年生だった修大。

さあ、そろそろ朝がやって来る。

決勝レースの朝だ!

修大、より美しくより速く。アグレッシブに煌めく。スポーツマンシップに磨きをかける。大胆かつ繊細に、繊細かつ大胆に。